免疫力を上げる・自律神経

旅の日(5月16日・奥の細道出立の日)

二荒山さらに芭蕉のやどりかな  高資

(二荒山=男体山=黒髪山=大国主命=日本最古の医神)



https://www.emx-gold.jp/column/details.php?id=40  【免疫力を上げる3つの方法】

元気でいられるのは 免疫細胞のおかげ

体内では免疫細胞が日々働いている

 免疫とは、人が脈々と命を繋げていく上で獲得した、欠かすことのできない優れたシステムです。人類の歴史は、飢えと感染症との戦いであったと言っても過言では無いでしょう。

 免疫の力とは、簡単に言えばパトロールする警察官の数や捕まえる技量、警察無線などとも言えます。免疫細胞の主体をなす白血球ですが、これらには役割分担があり、死んだ細胞を排除する係、侵入者の存在を通報する係、攻撃を指示する係、細菌を直接攻撃する係、ウイルスの抗体を作る係、ガン細胞を排除する係など、複雑怪奇とも言える働きを日々休み無く営んでいるお陰で、私たちは病原体を意識することなく元気でいられるのです。

 免疫力を失うと、様々な感染症と悪性疾患を引き起こす事が解っていますが、この免疫が崩壊する有名な病気をAIDS(エイズ)といい、風邪を引くだけで死の危険のある後天性免疫不全症とも呼ばれています。皆さんの中で、年に1回以上風邪をひく、よくインフルエンザにかかる、ガンが発生するということは、この免疫力が弱まっていると自覚すべきです。

免疫力を上げる方法

① 腸内細菌を善玉優位にする

② 身体全体の代謝を上げる

③ 自律神経にメリハリを付ける

①腸内細菌を善玉優位にする

善玉優位で免疫力UP!

 消化管全体は体内にありながら、実のところ口と肛門を結ぶ「管=外界」であるため、様々な異物がやってきます。ですから、免疫に関わる細胞の6割もが異物と接触する消化管の最前線に配備されています。免疫の基本は、自己と非自己を見分けることなのですが、この消化管の不思議は非自己であるはずの栄養素の通過が許可されており、それ以外の非自己は通過を許されません。ただ、このメカニズムは良く解っておらず、人体七不思議の1つです。

 また、腸には500種類とも1000種類とも言われる100兆個ほどの腸内細菌が住んでいると言われていますが(重さにして約1kg)、この菌が善玉菌優位であれば消化を助けてくれたり、ビタミンやホルモンの一部を作ってくれたりする共生関係を保っています。この腸内細菌を善玉菌優位に保つことでも免疫力が高まることが解っていますので、生きた菌を腸まで届けようとする商品もよく目に付くようになりました。発酵食品が身体に良いと言われる所以も、生きた菌を体内へ入れることが健康(免疫)に良いと先人は解っていたと思われます。

②身体全体の代謝を上げる

体温をあげると代謝が高まり免疫力がUP!

 一言で代謝といっても、基礎代謝や新陳代謝、エネルギー代謝など様々な代謝があります。免疫の細胞達も常に新陳代謝を繰り返して新しく入れ替わっていますので、新たな免疫細胞を作り続ける材料(栄養素)の供給が必要です。しかもその細胞達が働きやすい環境も必要で、その働きの場は血液ですから血液が綺麗でなければなりません。更に、免疫細胞同士で連絡を取り合う連絡物質(サイトカイン等)も円滑に行き渡らなければなりません。そのためにも様々な代謝が円滑にならなければ血液が本来の働きを持てなくなります。

 手軽に代謝を上げる方法は、体温を上げるような運動や入浴です。昔から湯治場で長期療養する習慣があるのも理に適っていると言えます。岩盤浴も良いのですが、ともかく多量の発汗は大切な水分とミネラルを失うので、こまめに補給し続ける事が大切です。

③自律神経にメリハリを付ける

自律神経のメリハリをつける

 自律神経にメリハリと言われてもピンと来ないと思います。「自律とは、他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動する」神経系統であり、簡単に説明しますと心臓や血圧、消化管、発汗、ホルモン分泌など自分の意思では調節できない系統です。

 この自律神経は交感神経と副交感神経の2系統で調節されています。交感神経は覚醒時(緊張時)に優位となり、身近なところでは、発表会直前で緊張した時に喉はカラカラ、胸はドキドキという経験をしたことが有るかと思います。また、常時ストレスを受け続けると交感神経緊張状態が続いてしまい、身体が戦闘状態から抜け出せない異常事態となります(不眠などが起こります)。逆に、副交感神経は安静時(リラックス時)に優位となり、身体を休める方向性に働きます。しかし、怠惰な生活を送っていると副交感神経緊張状態が続いてしまい良くありません。この交感・副交感神経の一方が緊張し続ける事は、いずれの場合も免疫能力が落ちることが解っています。ですから、適度な緊張(日中は交感神経優位)とリラックス(夜間は副交感神経優位)というメリハリが必要だと考えられます。

 もう一つ大切なことは、ストレスを発散することです。趣味をお持ちであれば、趣味の世界に浸って下さい。趣味をお持ちでない方は、海に向かって叫ぶとか、小川のせせらぎを聞きながらボーッとするなど、どんな方法でも構いませんのでリラックスして下さい。また、ミネラル不足は自律神経の安定性を乱し、自律神経失調の状態になりやすくなります。ミネラル補給の基本は天然塩を、美味しいと思う味になるまで入れましょう(薄味を我慢するのは心身に良くありません)。あとは、果物がお勧めです。

 免疫のお話しを中心にしましたが、免疫だけを上げようとしても無理です。身体全体の営みを良くする事を考えて下さい。人体はそんなに単純ではありません。ともかく、発汗して減塩は不健康なのでやめましょう。また、糖尿病(糖代謝異常)では、免疫力が低下することが明白ですので、厳重管理を要します。


https://gan911.com/column/432/  【「免疫細胞」と「ストレス」と「自律神経」の話 Vol.13】

昨今、免疫に対する注目度は上がってきており、書籍や雑誌などで免疫を上げることの効用などが取り上げられることもしばしばです。その際に免疫の邪魔をする悪者として登場するのは、ストレスではないでしょうか。このストレスが免疫を下げるという話は良く聞きます。では、なぜストレスが免疫を下げるか、今回は免疫と自律神経の関係からその理由について見ていきたいと思います。

■交感神経優位が顆粒球を増やす

自律神経には交感神経と副交感神経があります。活動時には交感神経が、休息時には副交感神経が活発になります。交感神経が優位の状態では、白血球の一部である好中球、好酸球、好塩基球といった顆粒球が増加することが確かめられています1)。また、急にストレスが加わった場合や交感神経から分泌される神経刺激伝達物質であるノルアドレナリンを直接投与した場合にも、末梢の血液における好中球数の増加が確認されています2)。

■顆粒球の増加による影響

顆粒球は異物を貪食し、自らが発生させた活性酸素によってそれを殺します。しかし、活性酸素は増えすぎると色々と悪い影響を与えます。その一つとして、がんの発生・転移・再発に大きく係わっていることが知られています。また、顆粒球はサイトカインを産生し、過剰に産生された場合には組織を障害することや、さらには過剰な顆粒球(=好中球)はリンパ球の働きを抑制すると言われています3)。

■交感神経優位がリンパ球を抑制する

ノルアドレナリンを直接投与すると末梢の血液におけるリンパ球の数が減少することが確かめられています2)。また、慢性的なストレスによる交感神経系の持続的な興奮がリンパ球の動きを制限し(リンパ節からの脱出を抑制)、さらに樹状細胞の抗原提示能やサイトカイン産生能の低下によるT細胞の活性化を阻害する可能性が指摘されています4)。

■ストレスとがん

以上からストレスは交感神経が興奮させ、その興奮が続いた場合、顆粒球による活性酸素やサイトカインの産生が活発となり、リンパ球の働きを抑制します。つまり、慢性的なストレスを感じている場合とは、がんが発生しやすい状態であり、かつ免疫が低下することにより、その発生や増殖をアシストしているような状態が維持されるということです。

国立がん研究センターが行った研究により、自覚的にストレスレベルが高いグループは、常に自覚的ストレスレベルが低いグループに比べ、がんに罹患するリスクが11%上昇し、統計的に有意であることが示されました5)。

この結果の全てが交感神経の興奮によるものとは言い切れませんが、ストレスとがん化の関係が明らかになって来ているのは事実です。ストレスが免疫系を含む身体に及ぼす影響は思っている以上に深刻であり、ストレスへの対処について真剣に考えるべき時に来ています。


https://www.tfk-corp.co.jp/byoukikaisetu/kaisetu3.htm 【 自律神経と免疫とホルモン】より


自律神経とは?

自律神経とは消化や呼吸・体温・血圧・排泄などの生命活動のすべてに関わる機能を片時も休まず自動的に調節している神経です。

普段私たちの意志とは関係なく働いていて、興奮を起こして活動を促す「交感神経」と、休む時に働いて身体の回復や修復に作用する「副交感神経」の2つから成り立っています。

交感神経と副交感神経は、いわばアクセルとブレーキの関係にあり、この両者が絶妙のバランスを保つことによって身体の恒常性(こうじょうせい)が維持されています。

(哺乳類では恒常性維持は自律神経と内分泌腺が主体となって行なわれています)。

自律神経の働き

自律神経の司令塔

自律神経をコントロールしているのは間脳の視床下部と呼ばれる部分で、視床下部は自律神経の中枢として交感神経と副交感神経のバランスを支配しています。

司令塔

また、自律神経は内分泌系(ホルモン)や免疫系(白血球)とも密接に関わっており、 アドレナリン・アセチルコリン・サイトカインなど様々な伝達物質を介して情報をやりとりしながら、お互いに影響を及ぼしています。

免疫力

自律神経と免疫系

自律神経は白血球による生体防御や免疫システムも支配しています。

白血球は顆粒球・リンパ球・単球の3つに分けられますが、それぞれ60%・35%。5%が理想の比率とされ、このバランスが免疫機能を判断する1つの目安となっています。

中でも顆粒球とリンパ球の割合は自律神経によってコントロールされており、生活リズムや季節、ストレスの有無など様々な要因によって変化します。

自律神経のバランス

顆粒球・・・

大きいサイズの細菌類を丸ごと飲み込んで処理する。交感神経が活発になると増加し、過剰になると化膿性の炎症や組織破壊を引き起こす。

リンパ球・・・

ウイルスなどの小さな物質を自らが作り出す「抗体」によって処理。副交感神経に支配され、増えすぎるとアレルギー疾患が起こりやすくなる。

一般に【免疫】とはリンパ球の反応を指し、リンパ球の減少は免疫力の低下を招きます。

毎日の生活の中で適度な緊張とリラックスが繰り返され、自律神経の切り替えがうまく行なわれていると、白血球のバランスもほどよく保たれています。

しかし、ストレスによる酸素欠乏や不規則な生活・睡眠不足などによって自律神経のバランスが交感神経側に偏りがちになると、顆粒球が過剰に増え、その一方でリンパ球は減少して免疫力が低下し、結果として様々な病気が起こるのではないかと考えられています。

自律神経と内分泌系

自律神経を支配している視床下部は、様々なホルモンを分泌する脳下垂体もコントロールしているため、自律神経のバランスが崩れるとホルモン分泌にも影響が出ます。

心の悩みや長時間労働などの慢性的なストレスによって、自律神経が交感神経側にかたむくとアドレナリンといった「ストレスホルモン」の血中濃度が高まり、高血圧症を引き起こす一因となることは高血圧編で解説しました。

またその逆で、ホルモンのバランスが自律神経の働きに影響を与えることもあります。

女性の悩み

特に女性は、妊娠・出産・閉経などのライフイベントにより一生を通じてホルモン環境が大きく変化し続けるため、自律神経のバランスを崩しやすいのが特徴です。

更年期はホルモンの分泌量が急激に変化するため自律神経がダメージを受け、頭痛・のぼせ・不眠・めまいなど様々な症状を伴う。

更年期障害を引き起こす原因となります。

また、ストレスや不規則なライフスタイルによってホルモンバランスが乱れると自律神経失調症になる場合もあります。


https://www.irisplaza.co.jp/media/A13897038986  【免疫力を高めるコツ】

免疫力とは?

普段何気なく暮らしていると自覚することはありませんが、私たちの体は常に外からの攻撃にさらされています。例えば、目に見えない病原体や体内の細胞が突然変異して発生するがんなどがあります。 ところが私たちには、これら外敵から体を守り、病気になるのを防いだり、かかってしまった病気を治そうとする力が備わっています。これが免疫力です。

しかし、免疫力には弱点があります。それはストレスです。 現代社会には、精神的ストレスや、身体的なストレスに満ち溢れています。体がこれらのストレスを感じると、免疫力は低下し、その結果、外敵から体を守ることができなくなってしまいます。 そしてさらにストレスを受けると、体の中に活性酸素が増えます。活性酸素は細胞を破壊する細胞をがん化させるなどの恐ろしい性質をもっており、体を老化させたり、生活習慣病の要因となってしまいます。

このように免疫の乱れは、体にさまざまなダメージを与えます。これらを防ぐためには生活の中のストレスをなくし、活性酸素の発生を予防したり、除去することが何よりも大切なことです。

ストレスを感じると乱れる自律神経

「自律神経とは、私たちの意思とは無関係に、呼吸や体温、血管や内臓などの働きを調整している神経のことです。この自律神経には、次の2つがあります。

(1)交感神経

昼間の活動時に優位になる神経。心臓の拍動を高め、血圧を上昇させて、体を活動させる。緊張時や興奮時に働きます。

(2)副交感神経

夜や休息時に働く神経。血圧を広げ、血流を促し、心身をリラックスさせる働きがある。

通常はこの2つがバランスよく働いていて、意識的にコントロールすることはできません。

ところが、過労、心労、薬の長期服用などで心身に強いストレスがかかると、免疫力は低下します。ストレスによりアドレナリンというホルモンが分泌され、交感神経の働きが強くなると活性酸素が発生されます。この活性酸素が大量にでると、体のあちこちの細胞や組織を破壊してしまうのです。

でも逆に言えば副交感神経を刺激して、保っておけば、免疫力をアップさせることができます。

副交感神経を優位に保つためには?

まず、免疫力を低下させる要因となるストレスの根源を見つけましょう。悩みがないか、働きすぎていないかなど、自分の生活をふり返り、ストレスを溜めこまないように気持ちを切り替えることが大切です。 そして、普段の生活の中のちょっとしたことで、副交感神経に刺激を与える方法があります。


コズミックホリステック医療 俳句療法

吾であり・宇宙である☆和して同せず☆競争ではなく共生を☆

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